民主党岡田克也幹事長は28日の定例記者会見で、独自候補者の擁立を断
念し、自主投票となる県知事選への対応について「節度を持った対応という
ことが基本だ」と述べた。普天間飛行場の名護市辺野古への移設推進を掲げ
る政府・党本部の方針に反する候補者への支援をしないようやんわりとくぎ
を刺した。知事選への対応方針の正式決定は11月2日の常任幹事会で決め
るとし、県連とも話をしていくとした。岡田氏は14日の記者会見で、自主
投票になった場合の対応について「自主投票は誰を(応援)してもいいとい
う意味だけではない」と述べ、辺野古移設推進に反しない投票行動を取るよ
う拘束をかける可能性を示唆していた。

 

菅政権にとって、鳩山前首相の置き土産はあまりに重くのしかかっているよ
うだ。それもそうだろう、実質的に普天間基地の移設問題が鳩山氏の辞任の
引き金となっただけに、そう簡単に解決する話では無い。一応はまとまりか
けていた話を全てぶち壊し、ゼロベースどころかマイナスにまで陥らせたの
は、他でも無い鳩山氏であり民主党であった。沖縄県知事選では独自候補者
の擁立を見送り、自主投票を選択することになるのだろうが、移設容認派と
見られていた現職の仲井間知事も県内移設反対を打ち出してしまい、誰が当
選しても普天間問題は残り続けることだろう。民主党は着地点を見失い、問
題解決の糸口すらつかめていないように見える。果たして菅政権はどう普天
間問題に取り組むのだろうか。