沖縄県尖閣諸島沖で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件で、海
保が撮影したとみられる映像がインターネット上に流出したことが5日、分
かった。国家の要請で提出された以外の映像もあり、海保は捜査当局内部か
ら流出した可能性が高いとみて調査を始めた。問題の映像は6本で、計約4
4分。巡視船から撮影したとみられ、漁船が衝突した場面も含まれている。
海保によると、漁船と衝突した巡視船「みずき」や「よなくに」に乗り組む
海上保安官は、追跡や衝突の場面をビデオで撮影していた。

 

予想通りと言うか、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件の撮影映像がインター
ネット上に流出した。それも国会内で限定公開された映像より長いもので、
44分に及んでいる。中国漁船側から衝突してきたと言う決定的な証拠が、
こうしてインターネット上に流出したことで、いったい限定公開した6分程
度の編集版など吹き飛んでしまった。海上保安庁内から流出したと見られる
今回の映像は、菅政権にどのようなインパクトをもたらすだろうか。本来の
ビデオの長さは2時間40分前後あるとされており、今回の映像だけではま
だ全容が明らかになったとは言い難い。政府は撮影した映像は全て公開する
決断をすべきではないか。予告や編集版だけで満足するほど国民は甘くない
だろう。今回の映像流出を歓迎する。