民主党枝野幸男幹事長代理は14日午後、さいたま市内の講演で、菅政権
の支持率が低迷している状況について、「与党になって、こんなに忙しいと
は思わなかった。『政治主導』とうかつなことを言い大変なことになった。
今、何よりも欲しいのは、ゆっくり考える時間と相談する時間だ。ゆっくり
考え相談して、皆さんの声に応えないといけない」と釈明した。枝野氏は「
政権は拍手喝采してもらえる状況ではない。今の状況は、本当におわび申し
上げたい」と陳謝。その上で、「この政権がどこに向かっているのか分から
ない。漠然とした不安が不信につながっている。政権が国民意識とずれてい
ると受け止められているのは、かなり深刻だ」と危機感をあらわにした。

 

今さら何を言っているのだろうか。政権交代から1年が経ち、そろそろ与党
慣れをしてもらわなければ困るのだが、民主党が掲げた政治主導とは掛け声
倒れだったと認めるのか。政治主導を実現するだけの能力が自分達に無かっ
たと言っているようなものだが、1年が経っても迷走を続ける民主党政権
もはや限界が見えつつある。鳩山前首相は事実上、政権を放り出して次期衆
院選へ出馬しないとしていたものの、それを撤回してしまうなど、自分の発
言に責任を持たず、民主党内を混乱させた。菅首相参院選で自滅し、代表
選では党内に禍根を残し、その求心力は失われた。いったい、何をやってい
るのだと言いたくもなるが、その間にも国益は失われ続けている。出来ない
ことは出来ないと正直に言うべき時ではなかろうか。