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菅直人首相は２５日午前の衆院予算委員会で、北朝鮮による韓国・延坪島へ
の砲撃に対する日本政府の対応について、「迅速な対応がしっかりと取れて
いたと言って間違いない」と述べ、初動の遅れはないと強調した。政府は２
３日、最初の砲撃から８時間以上経過した午後９時ごろから初めての関係閣
僚会議を開催し、その後に北朝鮮を非難するなどの政府見解を発表した。首
相は会議が夜にずれ込んだ理由として、（１）韓国の公式見解発表が午後６
時半だった（２）夕方に宮中行事があったことを挙げた。民主党の北神圭朗
衆院議員の質問に答えた。

北朝鮮が突如として韓国を砲撃したことで、どのような事態になるのか。我
が国にとっても決して対応を疎かに出来ず、北朝鮮の動きを注視せねばなら
ないはずだが、安全保障の議論を避けてきた民主党には荷が重すぎたのだろ
うか。韓国には少なくない邦人が住んでおり、また旅行者も多い。そもそも
北朝鮮の攻撃が何を目的としたものか、権力継承に向けた示威行為なのか。
民間人を狙った無差別砲撃は許し難く、理解も出来ないのだ。菅首相は事態
を把握するとして、テレビに見入っていたそうだが、一国の首相がテレビか
ら情報を得てどうするのだ。それとも情報をするはずの部署なりが機能して
いないのか。官邸がこれでは先が思いやられる。