菅直人首相は27日、民主党鳩山由紀夫前首相と東京都内の中華料理店で
約1時間半会談した。内閣支持率が急落しているが、首相は「1%になって
も辞めない」と述べ、政権維持に向け意欲を強調した。会食は首相の呼びか
けで、政権運営が厳しさを増す中、協力を求めたとみられる。鳩山氏は、仙
谷由人官房長官馬淵澄夫国土交通相の問責決議が可決されたことを受け、
挙党態勢を構築するよう促した。「非小沢」路線を修正する内閣改造などが
念頭にあるとみられる。

 

挙党態勢をとれば政権運営がうまくいく、はっきり言ってしまえばそんなこ
とはないだろう。1%になっても辞めないと言うのは、言葉のあやだとは思
うが、その心構えがあればもっと毅然とした態度がとれるはずなのに、菅首
相のそんな姿を見たことは無い。反小沢、脱小沢路線を進めてきた菅政権に
とっては、今さら小沢系の議員を引き込んでも、足を引っ張られかねないと
の思惑もあるだろう。第一、民主党政権の凋落のきっかけを作ったのは他で
も無い鳩山氏だ。事実上、政権を放り出してしまい、厄介な問題だけを残し
て好き放題に発言することに不快感を憶える議員も多いのではないか。菅首
相は鳩山氏に何を期待したのだろうか。