茨城県議選は12日投開票が行われ、23人の公認候補を擁立した民主党
現有議席と同じ6議席を獲得するにとどまり、多くの選挙区で大敗を喫
した。自民党は、公認候補36人のうち無投票当選者を含めて33人が当
選し、県議会の過半数を確保した。このほか、公明党は現状維持の4議席
を、みんなの党は3候補を擁立して2議席をそれぞれ獲得した。共産党
1減の1議席に後退。県選管のまとめでは、全県の得票率は自民党38・
98%に対し、民主党17・01%だった。投票率は49・00%。推薦
1人を含めて候補者の4分の3が落選した民主党は、現職2人が議席を失
い、新人は推薦を含めて19人のうち16人が落選した。

 

保守王国の茨城に楔を打ち込むべく、県議選で23人もの公認候補を擁立
した民主党だったが、候補者の3分の2が落選する大惨敗を喫することと
なった。昨年の衆院選では茨城の選挙区の大半を押さえ、保守王国の瓦解
すら予想されたものの、民主党への逆風は地方でも吹き荒れているようだ。
地方組織の弱い民主党にとって、来春の統一地方選で議員数を増やし、盤
石なものとしたかったはずだろうが、茨城で大惨敗したことで悪い流れが
出来てしまった。23人のうち当選が6人と言う結果に、民主党は衝撃を
受けたことだろう。茨城が保守王国であることを考慮しても、ここまでの
数字が出るとは驚きである。鳩山政権、菅政権の舵取りが有権者の不信を
買い、民主党に任せておけないとの意思表示と考えるべきではないか。