前原誠司外相は6日午前、成田発の全日空機で米国訪問に出発した。同日午
後にワシントンでクリントン国務長官と会談し、米軍普天間飛行場移設問題
や日米同盟深化をめぐり協議。春にも予定される菅直人首相訪米につなげた
い考えだ。緊張が続く朝鮮半島情勢も議題となる。外相は8日午後には南部
フロリダ州の州都タラハシーでスコット知事と会い、同州内で整備が計画さ
れている高速鉄道に日本の新幹線が採用されるよう、利点をアピールする。
10日午後に帰国する。 

 

日米同盟の深化とは言うものの、民主党政権がしてきたことと言えば、その
正反対のことばかりであった。日米同盟が揺らぎ始めると、中国・ロシアが
相次いで領土問題で強硬姿勢を見せ、菅政権は場当たり的な対応を繰り返し、
国益を大いに損ねた。民主党内でも安保通とされる前原外相は、中国から「
連日、中国を攻撃するコメントを出している」と名指しで批判されたことも
ある。今回の会談で、揺らいだ日米同盟の修復の一歩となるであろうか。特
普天間基地の移設問題は、県内移設が非常に困難な状況にあり、解決への
道のりは険しくなっている。むろん、全て民主党政権が自ら招いたことであ
る。解決するのは民主党の義務であろう。放り出すのは許されない。