菅首相は7日夜、都内でインターネット番組に出演し、民主党の2009年
衆院選政権公約について、「全部出来るかと言われれば、なかなか難しい。
もう一回見直さなければいけない。折り返し地点の2年目あたりには行いた
い」と述べ、今年夏ごろをメドに見直す考えを表明した。マニフェストに関
しては、玄葉国家戦略相も今夏の12年度予算概算要求前までに見直す考え
を示している。首相はまた、内閣官房副長官補について「国会議員を置くこ
とができない。民間人や国会議員が仕事をできる体制を作り、国民主権の内
閣にしたい」と述べ、法改正への意欲を表明した。

 

政権公約を全て実現出来るかと言えば、どの政党でも短期間のうちに実現す
るのは難しい話である。だが、民主党マニフェストは無駄の削減や予算の
組み換えによって生み出された財源によって、実現されるはずのものばかり
である。つまり、必要な財源が見付からなかったから、実現出来ないと言っ
たに等しいのだ。それを国民の信も得ずに修正して実行する、詐欺同然では
ないか。見直すのであれば、衆院を解散して選挙と言う洗礼を受けるべきで
あろう。また、出来なかったことをきちんと国民に説明するのが筋である。
なぜ民主党政権が急速に支持を失ったのか、それは無責任だからだ。根本的
な部分が民主党政権には欠けている。