菅直人首相は9日、17日に実施予定の内閣改造民主党役員人事の調整を
続けた。参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官の後任人事をめぐり、首
相は枝野幸男幹事長代理を起用する方向で調整を始めた。12日の両院議員
総会や13日の党大会の情勢を見極め、最終判断する考え。官房長官には野
田佳彦財務相を推す声もあったが、野田氏は固辞する意向を示し、財務相
投が内定。玄葉光一郎国家戦略担当相も官房長官を固辞する考えを首相側に
伝え、留任が固まった。

 

問責決議を可決された仙谷官房長官に変え、枝野氏が起用される方向のよう
だが、未だに脱小沢路線にこだわっているように見える。だが、脱小沢と言
大義を失った先に何があるのだろうか。この数カ月の政権運営を見る限り、
菅首相は場当たり的な対応を繰り返し、その都度最悪の選択をしてきたよう
に見えてならない。小沢氏は今月にも強制起訴され、議員辞職は無いにして
も離党に追い込まれるのは間違い無い。小沢氏を排除して、菅首相がやりた
いことは何なのだろうか。この辺の先が見えない以上、これまで同様に場当
たり的なことしか出来ない、そう国民は見ることだろう。つまり、支持率の
回復など見込めず、党内の求心力も回復させることは出来ないと言うことだ。
菅政権は何処に向かおうとしているのだろうか。