12日午後の民主党両院議員総会で、出席議員から「国民は党の内紛を求め
ていない」、「マニフェストを見直すなら国民に信を問え」、「消費増税
国民をばかにしている」など菅直人首相や執行部を批判する意見が相次いだ。
岡田克也幹事長は、最大の焦点である小沢一郎元代表の国会招致に関し「衆
院政治倫理審査会で説明すれば区切りになる。疑惑を持たれたら説明すると
いう考え方で議論した結果に基づいてやってきたもので、党内でもめている
ということではない」と説明した。

 

菅首相や執行部批判をするのは小沢系の議員にとどまらないのではないか。
わずか1年数カ月で民主党政権への期待は失望へと変わり、非常に厳しい状
況に追い込まれている。このままでは通常国会で予算は衆院の優越で成立さ
せられても、重要法案を通すことが出来ず、菅政権は野垂れ死にする可能性
が高まってきた。一説では予算成立と引き換えで菅政権を総辞職させてから、
新しい首相のもとで解散総選挙との見方もあるようだが、次の顔が誰になろ
うとも、民主党そのものの支持が失われた以上、無駄な足掻きと言うことだ
ろう。いったい民主党による政権交代とは何だったのか、菅政権の迷走を見
させられ続けるのは勘弁願いたいものだ。