江田法相は18日午前の閣議後の記者会見で、菅首相らが表明した2009
衆院選民主党政権公約見直しについて、「政権を担当して、進化させ、
より成熟したものにしていくのは当たり前だ」と述べ、修正を支持する考え
を示した。江田氏はその理由として、「(09年の公約作成時は)政権にい
ない時で、霞が関から、民主党には十分な情報を提供してもらえず、心眼で
見て作った部分がある」と指摘した。

 

つまり2009年の衆院選時のマニフェストはいい加減なものだった、と言
いたいのであろうか。では、民主党マニフェストがいい加減なものだと選
挙の際、国民に説明したのか。していないだろう。政権を奪取して、マニフ
ェストを実現しようとしたら、財源が足りずに叶わなかった、では話になら
ない。マニフェストを見直すのであれば、国民に信を問うべきであり、何が
実現出来て、何が実現出来なかったかを示すべきであろう。江田氏は「政権
を担当して、進化させ、より成熟したものにしていくのは当たり前だ」と言
うものの、果たして進化となるのだろうか。むしろ退化となる気がしてなら
ない。後付けのマニフェストなど国民は望んでいないのだ。