民主党は3日午後、国会内で臨時の役員会を開き、政治資金規正法違反罪で
強制起訴された小沢一郎元代表の処分について協議した。離党勧告に踏み切
った場合、小沢氏に近い議員が反発し、党内対立が深刻化するとの判断から、
執行部は党員資格停止の処分を軸に検討を進める。役員会では、処分につい
ての賛否が分かれ、結論には至らなかった。同党の処分には、軽い順に党員
資格停止、離党勧告、除籍の3段階がある。党員資格停止となれば、衆院
選挙区支部長から外され、選挙での公認を受けられない。党からの活動費も
止まる。強制起訴に加え、執行部の求めた衆院政治倫理審査会への出席を小
沢氏が事実上拒んだ経緯から、執行部内では「処分しなければ世論の反発は
避けられない」との声が広がる一方、党分裂を招きかねない離党勧告や除籍
処分には慎重論が根強い。 

 

大相撲が八百長問題で揺れる中、大政党の民主党出来レースをしているよ
うに見える。とっくに強制起訴されるのが分かっていたのだから、前々から
方向性を決めておけば良いものを、今になって慌てて対応している。厳しい
処分をしてしまうと、小沢グループの反発があり、党内がガタガタしかねな
いとの懸念と、身内に甘いと思われるような処分をすれば、有権者からは批
判されるだろう。そこで党員資格停止の処分でお茶を濁すつもりと思われる。
党員資格が停止されると、衆院小選挙区支部長から外され、選挙での公認を
受けられない。党からの活動費も止まるわけだが、いずれも小沢氏にとって
何ら打撃とはならないだろう。小沢王国とさえ言われる岩手県で、公認があ
ろうが無かろうが、選挙区に入らなくても当選出来る態勢を築いているのだ。
その点を分かっていて、党員資格停止の処分を選ぶのだからタチが悪い。