民主、自民両党は3日、菅直人首相と自民党谷垣禎一総裁らによる党首討
論を9日午後に開催することで合意した。7日に開く衆参両院国家基本政策
委員会の合同幹事会で正式決定する運び。党首討論は菅政権発足後初めてと
なる。討論では、谷垣氏と公明党山口那津男代表が首相と議論を戦わせる。
谷垣氏は「政治とカネ」の問題をめぐる首相の対応をただすとともに、民主
党のマニフェスト破綻を批判。早期の衆院解散・総選挙を要求するとみられ
る。これに対し、首相は11年度予算案や関連法案の早期成立の必要性を強
調。税と社会保障の一体改革に向け与野党協議を重ねて呼び掛ける見通しだ。 

 

民主党は問題を先送りにする傾向があるが、政治とカネの問題にしても、小
沢氏が強制起訴されることが分かっていながら、未だに対応を決めていない
状況である。そう言った点を野党に突かれるのが分からないだろうか。それ
とも、いつものようにその場しのぎで逃げ切れると思っているのだろうか。
予算案の成立は出来ても、関連法案を通せない事態を乗り切るには、非常に
細い綱の上を正確に失敗無く渡ることが求められている。社民党を引き込も
うとすれば、必ず普天間基地の移設問題は俎上に上がるであろうし、公明党
は菅政権と戦う姿勢を固めてしまった。どう乗り切るのか、菅政権は行き先
も分からぬまま、荒波に飛び込んだと言えるだろう。