飲食店チェーンなどを展開するワタミ会長の渡辺美樹氏が4月の東京都知事
選への出馬を検討していることが8日、明らかになった。みんなの党に協力
を要請し、同党も連携できるか党内で協議している。渡辺美樹氏は神奈川県
生まれ。明治大卒。郁文館夢学園の理事長も務め、テレビ番組などでも積極
的に発言している。

 

都知事選の情勢がにわかに騒がしくなってきたようだ。居酒屋「和民」創業
した渡邊氏は小説「青年社長」のモデルになった、外食産業における立志伝
中の人物で、企業創業者でありながら教育再生会議委員を務めたこともある。
その渡邊氏が都知事選に出るとなると、それ相応に注目を集めることだろう。
渡邊氏は否定しているものの、みんなの党との連携が実現すれば、都知事
の台風の目となる可能性が出てきた。宮崎県前知事の東国原氏も都知事選に
興味を示しているとされ、未だ態度を明らかにしていない石原知事も、そろ
そろ動き出すのではないか。都議会では第一党にある民主党が、独自候補を
擁立しない事態になれば、不戦敗どころの話ではなくなるだろう。首都決戦
の舞台にすら立てない政党は、果たして政権政党なのだろうか。