NNNが11〜13日に行った世論調査によると、菅内閣の支持率は先月よ
り8.4ポイント下がって22.1%で、発足以来最低となった。菅内閣
「支持する」と答えた人は22.1%、「支持しない」は先月比9.6ポイ
ント高い63.1%に達した。政党支持率は、民主党が22.4%なのに対
し、自民党は30.4%と差が広がっている。また、みんなの党は5.0%、
公明党は2.6%、共産党は2.6%、社民党は1.6%だった。

 

一部の世論調査では20%を割っており、菅政権の退潮は明らかである。4
月の統一地方選を控え、民主党本部は44道府県議選で約1300人の擁立
目標を掲げたものの、公認、推薦は増えず、現在、計750人にとどまって
いるのも、民主党と言う看板を嫌ってのことであろう。それだけ民主党が不
人気なのは、数々の公約違反だけでなく、違反を違反と思わない姿勢にある。
野党時代にあれだけ与党を追及しておきながら、いざ立場が変わった途端に
知らん顔をするのは、さすがに見苦しい。鳩山政権の後を受けて発足した菅
政権は、迷走と言うよりも場当たり的な対応を繰り返し、そして自滅した感
すらある。自身の行いにより支持率が低下したのだから、本来ならそれを反
省すべきだろう。そこを理解しないまま、政権運営をされても困るのだ。