国民新党亀井静香代表は21日、BS11の報道番組に出演し、「社民党と一緒に平
成23年度予算関連法案を成立させるのは難しくなった」として、菅直人首相に対し、
法案が参院で否決されるまでの間に自民、公明両党の議員も起用する第3次内閣改造
行うよう進言したことを明らかにした。亀井氏は「大連立という話ではなく、自公や民
間から人材をいただき、挙国一致内閣を作ればいい。自公も抵抗できない」と述べた。

 

挙国一致と言えば聞こえは良いものの、単なる菅政権の延命措置に使われるのではない
か。そういった懸念がある限り、自民党公明党は決して乗ってこないだろう。第一、
党内すらまとめきれない菅首相が、挙国一致内閣のリーダーとして指導力を発揮出来る
とは思えないのだ。各政党の思惑を超えた形で本当の意味での挙国一致内閣が出来れば、
それに越したことは無いが、民主党を始め既成の政党に期待するのは難しいだろう。権
力への執着心が強いとされる菅首相、追い込まれての解散に踏み切るのか、それともま
た別の決断をするのか。注目したいところだ。