民主党岡田克也幹事長は22日、小沢一郎元代表の処分決定について、「最後の結果が
出るまで党員資格停止というのはかなり重い処分だ」とする一方、「強制起訴と普通の起
訴は違うと考えているので、そういう意味で従来に比べれば軽いかもしれない」と述べた。
除籍や離党勧告など、より重い処分としなかったことを釈明するとともに、処分に反発す
る小沢系議員らに理解を求めたものだ。岡田氏は、「どんな功績のある立派な人でも、ル
ールに基づいてきちんと処分されるということは、民主党が国民から信頼されるために最
小限必要なことだ」と、処分の妥当性を強調。その上で「小沢氏は衆院政治倫理審査会
おいて自ら説明していただきたい」と語った。国会内で記者団の質問に答えた。 

 

一兵卒となったはずの小沢氏と大政党の幹事長である岡田氏の力の差は比べようもないは
ずだが、まともな面会も出来ないまま処分としては軽い方の党員資格停止を選択した。そ
の間に小沢系議員16人の会派離脱が起き、菅政権は大きく揺らいでいる。処分に反発す
る小沢系議員を押さえようにも、有効な手立てが無いのも確かだろう。それにしても、小
沢氏の処分にここまで時間をかけたのは何故だろうか。強制起訴されることは前々から分
かっていたため、強制起訴された場合の処分を早めに決めておけば、ギリギリまで引っ張
っての決定とはならなかったのではないか。小沢系議員の動きを警戒するつもりが、かえ
って付け入る隙を与えてしまったようにも思える。党内をまとめきれないまま、菅政権は
漂流しつつあるようだ。