自民党は24日、2011年度予算案の組み替え案を決定した。同党が「バラマキ4K」
と批判する子ども手当、農家の戸別所得補償、高校無償化、高速道路無料化の4施策予
算の削除を求めるなど、菅政権に予算案の抜本的な修正を迫っている。衆院予算委員会
に、近く組み替え動議の形で提出する。組み替え案は、「4K」施策の削除、公務員人
件費削減などで計5・3兆円を浮かせ、児童手当の拡充、防衛費上積み、公共事業など
に2・2兆円を振り向ける。差額の3・1兆円分で予算総額を圧縮し、対案は総額89
・3兆円とする。

 

野田財務相自民党がまとめた2011年度予算案に対する組み替え動議案に関して、
子ども手当、農家の戸別所得補償、高校授業料無償化、高速道路無料化はそれぞれ政
策目的があり、安定財源を確保してやっている」と反論しているが、本当に安定財源を
確保出来ているのだろうか。財源が確保出来ているのなら、子ども手当は満額支給すべ
きであろうし、高速道路の無料化も今すぐに実施すべきだろう。組み替え案を飲むと言
うことは、マニフェストの看板政策を全面否定することとなる。菅政権が現状を乗り切
るためには、野党とどう付き合っていくかを真剣に考えなければならない。数合わせで
乗り切ろうと馬鹿な行動をするから、党内の求心力を失うのだ。