民主党樽床伸二衆院国家基本政策委員長は3日のBS朝日の番組収録で、「菅首相
が辞めて代表選になった場合、立候補する。『小沢(一郎元代表支持)』か『反小沢』
という枠組みを乗り越え、世代交代を言い続けることが私の責任だ」と述べ、2度目と
なる代表選出馬に強い意欲を表明した。樽床氏は収録後、記者団に「政権運営は非常に
厳しい。リーダーは結果について責任を取ることが大事だ」と語り、首相の退陣を暗に
促した。出馬に必要な20人の推薦人確保については「お答えできない」と述べるにと
どめた。樽床氏は昨年6月、小沢グループの議員の支援を背景に代表選に出馬し、菅首
相に敗れた。

 

ポスト菅が囁かれる中、菅首相は居座りを決め込めるのだろうか。政権としての最大の
役割は予算の執行である。予算案は通っても、関連法案が通らない、そんな異常事態が
予想される状況に、民主党内は菅首相を公然と批判する動きが出始めているようだ。民
主党が内部抗争を繰り返し、相変わらず親小沢か反小沢で二分されているのは、遡れば
菅首相と小沢氏が争った代表選が尾を引いていると言うことだ。挙党一致を謳いながら
も、菅首相がとったのは「小沢切り」であったことで、小沢系の議員は反発を強めてお
り、そう簡単には抗争が終わることはなさそうだ。誰が次を引き継いでも、この禍根は
消えないであろう。菅首相は政権だけでなく党内も壊していくのだろうか。