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外国人から違法な政治献金を受けていた前原誠司前外相の辞任から一夜明けた７日午前、
野党側では菅直人首相の任命責任や、前原氏の国会での説明責任を問う声が相次いだ。
自民党は、専業主婦の国民年金切り替え忘れ問題で細川律夫厚生労働相の責任も追及。
菅政権を「閣僚辞任ドミノ」に追い込み、早期の衆院解散につなげたい考えだ。自民党
の谷垣禎一総裁は党本部で記者団に「重要閣僚がこういう形で辞めるのは、政権担当能
力の問題になってくる」と重ねて指摘。石破茂政調会長も「閣僚任命の際、万全を期す
のは首相として当然のことだ。そういう責任は免れない」と強調した。

野党が多数を占める参院において、自民党は「ポスト菅」とされる閣僚らには、過去の
言動や行動、政治とカネの問題などを徹底的に洗い上げ、代表選に出られないようなダ
メージを与えることを狙っているようだが、最有力候補であった前原氏の辞任に追い込
んだことで、さらに勢いに乗ることだろう。むろん、こう言ったやり方が正しいかは別
としても、果たして何の問題も無い政治家などいるのだろうかは疑問である。いずれに
せよ、菅政権は重要閣僚の首を獲られたことで、さらに追い込まれつつあるようだ。こ
のままズルズルと時間だけが経過していくのか。反転攻勢も見込めぬまま、非常に苦し
い時間が続くことだろう。