農林水産省筒井信隆副大臣は、菅内閣の支持率低下をめぐり「この状態が続けば、内
閣総辞職ということも出てくるのではないか」と述べた。7日夜の民放番組出演後に語
った。筒井氏は「このまま支持率が下がれば政権は持たない」と指摘。ただ「きちんと
国民に公約の原則は果たさなくてはならない。衆院解散・総選挙は絶対にすべきではな
い」と述べた。これに対し、枝野幸男官房長官は8日午前の記者会見で「首相は与えら
れた任期の中でしっかり仕事をする決意を明確にしている」と強調。筒井氏の発言に「
内閣の一員であれば首相の考え方に基づいて責任を果たすのが当然だ」と不快感を示した。

 

前原外相の辞任によって、菅政権の支持率はさらに低下するのは間違い無く、状況打開
のために打てる手は限られてくる。むろん、それが内閣総辞職なのかと言えば、決して
そうではないだろう。支持率はあくまで一つの指標であって、政権の行く末を左右する
ものでは無いはずだ。結局、支持率に振り回されているのは、政治家そのものではない
か。菅首相が居座りを決め込むにしても、衆院での再可決が絶望的な状況の中、野党と
どう対峙していくか、その方向が見えない限り、続投したところで立ち往生は必至だ。
野党は菅政権を追い込む姿勢を崩しておらず、厳しい政権運営が続くことだろう。