前宮崎県知事の東国原英夫氏は22日、都庁で記者会見し、4月の東京都知事選に出馬
することを正式に表明した。東国原氏は「大都市の活力が地方を引っ張る。首都圏を元
気にして、日本の元気を東京から発信する。そういう思いで出馬の決意に至りました」
と述べた。東国原氏は24日の告示直前の立候補表明となったことについて「さまざま
な選択肢を考えながら、熟慮に熟慮を重ねてきた。この時期は、大都市の活力が国の命
運を左右する時期ではないかと思った」と理由を説明。「東京は日本の心臓部」として、
東京都など関東地方の都県でつくる「関東広域連合」の設立による地方分権の推進など
を訴えていくという。

 

勝算があるからこそ出馬を表明したのだろうが、最後の最後まで引っ張った理由が気に
なるところだ。圧倒的な優位に立つ候補もいない状況に、石原都知事も四選の意思を固
めて出馬することになったが、「天罰」発言で顰蹙を買ったために、東国原氏にとって
付け入る隙が生じたと言うことだろうか。民主党は独自候補を断念し、早々に不戦敗を
決め込んでしまい、自民党公明党が推す石原都知事が一部の無党派層も取り込んで、
四選を果たすと思われるが、東国原氏は台風の目となれるだろうか。宮崎県知事を一期
で放り出し、首都である東京で知事になろうとする、その姿勢は疑いの目で見られてい
る以上、厳しい選挙戦となるであろう。