東日本巨大地震の発生後、菅首相が自ら一方的に発表する時以外、メディアの取材や国
会答弁など表舞台に姿を現さない状態が続いている。東京電力福島第一原子力発電所
事故に専念するのが理由とされるが、首相のリーダーシップが見えない現状に、関係者
から不満の声も出ている。枝野官房長官は23日の記者会見で、「(首相は)慌ただし
く過ごしている。表に見える形で動くことがリーダーシップとして効果的な場合もある
が、多くの場合は、必ずしも目に見えるものではない」と首相の仕事ぶりを説明した。

 

首相動静を見る限り、21時には公邸に引き上げているようだが、それからも何らかの
仕事をしているのであろうか。菅首相が表舞台に出てこなくても、何事も問題無く進む
のであるなら、菅首相の存在感は0に近いと言わざるを得ないだろう。福島第一原子力
発電所の事故が一段落するには、まだまだ時間はかかるであろうし、会見に応じても質
問は一切受け付けないのでは、国民の不信を買うだけではないか。この状況がいつまで
も続くのは好ましくは無いし、きちんと表舞台に出てくるべきだ。忙しいのは何も菅首
相に限ったことで無いのだ。出ずっぱりの枝野官房長官に注目が集まる中、菅首相はす
っかり忘れ去られた存在となろうとしている。