民主党の岡田幹事長は3日、自民党との大連立について、菅首相の続投を前提に、前向き
に取り組む姿勢を示した。この中で岡田幹事長は、「大連立が必要なら、やればいい。危
機的な状況だから、すべての政党の力を借りてやったらいい」と述べた。そのうえで、「
誰が首相に良いとかいえば、国民に見放される。首相を代えることはあり得ない」と、菅
首相は引き続き政権を担当すべきとした。

 

大連立に前向きなのは、他でも無い菅首相本人らしいが、あくまで現在の体制を維持する
ことが条件になるのだろう。主要ポストは民主党で押さえ、復興担当相として責任を外に
丸投げする、先日の谷垣氏への打診にはそんな思惑があったのではないか。自民党にとっ
ては、菅政権を追い込んでおきながら、震災の発生によって休戦せざるを得なかったため、
閣外での協力は惜しまない姿勢を取っている。そんな中、自民党のベテラン達からは大連
立すべき、との声が出始めているのが気がかりである。野党暮らしに耐えられなくなった
のか、それとも本当に国のことを思ってなのか。単に与党に戻りたいだけなら、それは止
めた方が良い。そんな理由での大連立なら、国民は見放すことだろう。