東日本大震災と余震で運転を見合わせていたJR東北線は21日、仙台―一ノ関間と岩
切―利府間が再開し、全線が復旧した。仙台駅に乗り入れる在来線の全線再開は震災後
初。沿線の各駅は朝から通勤、通学客らで混雑した。ほぼ通常ダイヤで再開したが、復
旧直後のため徐行運転を終日の予定で実施。JR東日本仙台支社によると、午前11時
現在で上下線とも通常ダイヤより最大で約40分遅れ、計6本が運休した。利用客は身
近な足の復活を歓迎した。

 

震災の影響で運転を見合わせていたJRの在来線が復旧しつつある。東北新幹線も月内
には全線で復旧の見込みのようだが、交通インフラが動き出すことで、復興への足がか
りとなるのは言うまでも無いだろう。通勤、通学の足が奪われることは、あらゆること
が停滞することになる。まだまだ完全な復旧には程遠いが、電車が走る姿を見ることで
「日常」を感じることが出来るのではないか。電車だけでは無い、破壊しつくされた港
湾施設、そして道路など、多くの交通インフラが復旧を待っている。