衆院愛知6区補選は24日投票があった。自民党衆院議員の丹羽秀樹氏が、
減税日本の元雑誌記者川村昌代氏ら新人4人を破り、2回目の当選を確実に
した。2009年の前回衆院選で県内15小選挙区で全敗した愛知自民は議
席を奪還し、党勢回復に弾みをつけたい考えだ。2月の名古屋市長選に出馬
した民主党石田芳弘衆院議員の辞職による補選。東日本大震災後初の国
政選挙で、復興財源や国の原子力政策のあり方などが争点となった。しかし、
支持率が低迷する民主は候補者を擁立できず、与党不在で菅政権の震災対応
が問われる異例の選挙戦となった。

 

愛知県は民主王国として知られ、2年前の衆院選でも自民党を圧倒した。そ
の愛知での補選で民主党は候補者すら擁立出来ないまま、自民党議席を奪
われてしまった。民主党の凋落の始まりとも言えそうな、象徴的な補選とな
った。また、河村名古屋市長の率いる地域政党減税日本」が同選挙区に候
補者を擁立したものの、力及ばずに敗れている。減税日本名古屋市内では
浸透しているようだが、他の市では浸透するにいたっていないようだ。それ
だけに自民党の候補が優勢だったと言える。それにしても、候補者すらまと
もに擁立出来ないようでは、次の衆院選では民主党の下野は確実だろう。果
たして劣勢を挽回する機会は訪れるのであろうか。