公明党の井上幹事長は3日のテレビ朝日の番組で、衆院への内閣不信任決議案提出に関
し、「菅政権の震災対応には極めて強い憤りを持っている。当然そういう時が来る」と
述べ、最終的には提出することになるという見方を示した。一方で、「原発問題が現在
進行形で、今は政治空白を生むことには慎重にならざるを得ない」とも語り、自民党
にある早期提出論は認めない意向を強調した。井上氏は2日夜に自民党大島理森副総
裁と会談し、今後の国会対応について意見交換したことも明らかにした。同決議案の扱
いなどを協議したとみられる。

 

公明党は野党として、自民党と歩調を合わせることもあれば、民主党に協力して法案を
通すことも見られる。菅政権が参院選で惨敗すると、最初に連立を組もうとしたとした
のが公明党であったのは、衆参で一定の勢力を保持することを考慮してのことだろう。
それも菅首相の支持率の低さゆえに頓挫し、公明党は時には民主党に厳しい対応を取り
突き離したりもした。それも与党には戻りたいが、不人気の菅政権と組むことが最強の
集票マシンである創価学会の理解を得にくい、と言うこともあっただろう。確かに公明
党が菅政権に協力すれば、予算案は法案は抵抗を撥ね退けても通すことは出来るに違い
ない。だが、そうすることで公明党は多くの信頼を失うことになる。それを考慮しての
対応と言うことではないか。菅政権が崩壊した際、公明党が動くことであろう。