枝野幸男官房長官は19日午後の衆院本会議で、福島第1原発事故の汚染水の海洋放出
は「米国からの要請」とした平田オリザ内閣官房参与の発言について「平田氏はそもそ
も職務上、原発対応に係る情報に接する立場になく、守秘義務違反の問題は生じない」
と述べた。自民党小池百合子総務会長への答弁。

 

何とも珍妙な答弁ではないか。「そもそも職務上、原発対応に係る情報に接する立場に
なく、守秘義務違反の問題は生じない」と枝野官房長官は言うものの、そんな立場の参
与が原発について語ることの問題は無いのだろうか。平田氏は「事実関係について知り
うる立場になかった。撤回して謝罪します」とするコメントを所属事務所を通じて発表
し「3月11日以来、官邸に出入りしたこともない」「発言は他の事柄と混同してのも
のと思うが、事実ではない。重ねて関係各位におわびいたします」とした。劇作家の平
田氏が参与であることも疑問であるし、他国で余計なことを話して、我が国の信用を失
墜させても、何のお咎めは無いとすれば、話にならないだろう。必要の無い参与など減
らし、本当に必要な時のみ声をかける方が良いのではなかろうか。