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細野豪志首相補佐官は２２日のフジテレビの番組で、福島第１原発１号機への海水注入
が一時中断した背景に、班目春樹原子力安全委員長が再臨界の危険性を指摘したことが
あったとされることについて「班目氏自身がそう言ったと記憶があるが、確認する必要
がある」と語った。細野氏は、海水注入中断を含む検証作業に関し、「全ての責任は、
関わった人間は全て、政治家は特に取らないといけない」と強調した。

福島第１原発１号機への海水の注入が一時中断した問題で、責任のなすりつけ合いにな
ってきたようだ。斑目委員長が再臨界の危険性を指摘し、中断することにしたとの報道
が先行したが、当人は「誰が言ったのか知りませんけど、私としては侮辱だと。明らか
に私が言うはずがない発言が出てきていることについては甚だ遺憾」と全面的に否定し
ている。細野首相補佐官は斑目氏が言ったと発言しているわけだが、そうなると誰かが
嘘をついていると言うことになってしまう。政府が斑目氏に責任転嫁しているようにも
見えてしまうが、事の真相を明らかにしなければならない。自民党の谷垣氏は「海水の
一時中断が事態の打開にマイナスの影響を持っていたとすれば問題にせざるを得ない。
国会で事実関係がどうだったかを確かめないといけない」と国会で追及する姿勢を取っ
ている。言った言わないで、こんな醜態を晒しているようでは話にならないだろう。