民主党前原誠司前外相は7日夜のBSフジ番組で、民主、自民両党の大連立構想に関
連、民主党以外から首相を選出する可能性について「全ての選択肢を議論したらいい。
あまり硬直的に考えるべきでない」と述べ、柔軟に対応すべきとの考えを示した。前原
氏はまた、菅直人首相、鳩山由紀夫前首相、小沢一郎元代表が党を主導してきた「トロ
イカ体制」に関し、「トロイカの皆さんは民主党政権交代まで導いた功労者だが、そ
ろそろ力を借りなくとも、われわれの世代が若い世代と一緒にやっていく形に変えたい」
と述べた。首相が次期代表について「若い世代に引き継ぐ」と強調していることを念頭
に、自らの次期代表選出馬を含め、党運営を主導していく意欲をみせたものとみられる。

 

いわゆるトロイカ体制民主党政権交代を果たした時点で、役割を果たしたと言える
だろうが、その後を誰が引き継いでいくか。名前が挙がるのは岡田幹事長や前原前外相、
枝野官房長官と言った面々だが、いずれもずば抜けた評価をされているわけではない。
そんな中で「トロイカの皆さんは民主党政権交代まで導いた功労者だが、そろそろ力
を借りなくとも、われわれの世代が若い世代と一緒にやっていく形に変えたい」と前原
氏が切り出したことで、世代交代に向けた勢いが加速するかもしれない。むろん、前原
氏は外国人からの献金問題で躓き、かつて偽メール問題で民主党を危機に陥れた前科も
ある。そう言った失点に目を瞑らせるだけの能力を発揮出来るか。真価が問われている。