民主党の岡田幹事長は15日午前、同党の安住淳国会対策委員長と国会内で会談し、2
2日に会期末を迎える通常国会を90日間延長する方針で一致した。これに先立ち、岡
田氏は川崎市内で開かれた日本郵政グループ労働組合の定期大会であいさつし、「大震
災のおり、国会を閉じて国会議員が夏休みを取っていることはあり得ない。大幅延長し
て必要な法案をしっかり審議して通していく」と述べた。岡田氏はそのうえで、「菅首
相は『メドがついたら辞める。次の世代に委ねる』と言っている。会期を大幅延長する
ことと、菅さんがどこかの段階で交代することは全然矛盾しない」と強調し、菅首相
会期途中で退陣するとの認識を示した。その一方、岡田氏は特例公債法案は菅政権のも
とで成立させたいとの考えを表明した。

 


90日の会期延長は続投の意思表明と受け止められても仕方ないだろう。岡田氏は「大
震災のおり、国会を閉じて国会議員が夏休みを取っていることはあり得ない」とあいさ
つしたようだが、もともと菅首相通常国会の会期を延長せずに、さっさと閉じようと
していたのではなかったのか。そう言った方針に反発しての内閣不信任決議案の提出だ
ったはずだ。未だに成立の兆しが見えない特例公債法案については、菅首相のクビと引
き換えにする以外に手は無いだろう。そう言う意味ではメドがついたとも言えるのだろ
うが、被災地の復興のためには一日も早く第二次補正予算案を成立させる必要がある。
中途半端な補正予算案を話し合うために時間を浪費する必要は無い。