枝野幸男官房長官は27日夜の記者会見で、細野豪志首相補佐官原発事故収束・再発
防止担当相に任命するなどの内閣人事を正式に発表した。蓮舫行政刷新担当相は退任し、
松本龍環境相の復興対策担当相任命に伴う後任環境相江田五月法相に兼務させる。ま
た、内山晃総務政務官を交代させ、後任に自民党浜田和幸参院議員を起用すると正式
に発表した。浜田氏は復興対策本部の本部員となる。

 

退陣が近い内閣が小規模ながらも改造をすることに強い違和感を憶えると共に、菅首相
が禁じ手とも言える引き抜き工作で、自民党から浜田氏を引っ張ってきたのも、続投へ
の強い意思表示なのであろうか。自民党を完全に敵に回す行為だけに、与野党協議など
夢のまた夢となった。国民新党の亀井氏が裏で工作をしたとの報道もあったが、小政党
ながら存在感を示せたわけだが、それだけ菅政権が弱体化していることの証左でもある。
本来なら自民党からの大量離党を期待していたのであろうが、泥船に乗ろうとした議員
は一人だけであった。まったくもって今回の改造は無意味である。