自民党大島理森副総裁は4日午前、松本復興相が被災地の復興について「知恵を出し
たところは助けるけど、知恵を出さないやつは助けない」などと発言したことについて、
「被災民への心が通っていない、上から目線の発言だ。自省を求めたい」と批判した。
党本部で記者団に語った。自民党逢沢一郎国会対策委員長も国会内で記者団に「常軌
を逸したひどい発言だ。ことと次第によっては菅首相にその職を解いてもらわなければ
ならない」と述べた。同党は、再開する国会審議を通じて、菅首相任命責任も含めて
厳しく追及する構えだ。

 

新聞各社は報道をしなかったようだが、村井宮城県知事と会談した松本復興相の発言が
波紋を呼んでいる。「(村井知事が)先にいるのが筋だよな」や「(水産特区)は県で
コンセンサス得ろよ。そうしないと我々何もしないぞ。ちゃんとやれ」、「いまあとか
ら入ってきたけど、お客さんが来るときは、自分が入ってきてからお客さんを呼べ。い
いか? 長幼の序がわかっている自衛隊ならやるぞ。わかった?しっかりやれよ。今の
最後の言葉はオフレコです。いいですか? 皆さん。絶対書いたらその社は終わりだか
ら」と言っているシーンが、テレビでそのまま流されてしまった。オフレコだろうが何
だろうが、報道陣の前で被災地の知事を罵倒する姿勢は感心しない。このような振る舞
いをして誰が得をするのであろうか。上から目線で事に当たるのは結構だが、それには
人間性が追い付いていないと言わざるを得ない。