菅首相に即時退陣を求める意見書を提出した民主党吉良州司長島昭久衆院議員ら
が15日、国会内で決起集会を開いた。同党の若手・中堅議員32人が出席し、党内で
退陣要求の署名活動を開始し、来週にも首相に突き付ける方針を決めた。党代表でもあ
る首相に若手らが公然と退陣を求めるのは異例で、首相の居座りに対する反発が党内に
充満している現状を浮き彫りにした。党内で同様の動きが広がることも予想される。呼
びかけ人には、勝又恒一郎衆院議員ら樽床伸二衆院国家基本政策委員長のグループ、長
島氏など野田財務相のグループのメンバーが入っている。

 

菅首相に退陣を求めているのは、党外よりも党内の方がむしろ多いような気がしないで
もない。野党、特に自民党にとっては菅首相が続投し続けてくれた方が民主党の支持率
は低下し、次期衆院選も戦いやすいとの目算だろう。党内は一時、内閣不信任決議案に
同調する空気が濃厚となり、菅首相の退陣偽装によって崩されたものの、かえって不満
が溜まっていることであろう。ガス抜きの場すら用意出来ず、いつか爆発するのではな
いか。菅首相は将来的な脱原発を記者会見でぶち上げたものの、それすらパフォーマン
スに過ぎないと見透かされ、国民の失笑を買った。もはや延命措置の効果はない。菅首
相は一刻も早く退陣の時期を明確にし、表舞台から去るべきだろう。