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民主党の小沢一郎元代表が２３日夜に仙谷由人代表代行と都内で会談した際、前原誠司
前外相の代表選出馬に関し「あなたが前原氏を支援するのは当然だが、私は誰を支援す
るか決めていない」と述べていたことが２４日、分かった。仙谷氏は前原氏を支持する
グループの幹部。会談では、前原氏が代表選出馬を決めた経緯を説明した。仙谷氏とし
ては、党内最大勢力を抱える小沢氏との連携もにらみ、同氏の意向を探る狙いがあった
とみられる。これに関し、小沢グループの幹部は２４日午前、「小沢氏は前原氏を推す
ことに積極的とも消極的ともにおわせていない」と述べ、代表選直前まで態度を決めず、
情勢を見極めると指摘した。

民主党代表選は結局のところ小沢グループの動き次第、と言った流れとなってきた。世
論調査でトップの前原氏とて例外では無い。その理由として、今回の代表選が国会議員
のみの投票で行われるため、地方議員、党員・サポーターは投票権が無く、党内最大グ
ループの動き次第で流れが変わってしまうのだ。菅首相が小沢氏と代表の座を争った昨
年の代表選でも、国会議員票ではほぼ互角の戦いとなり、地方議員、党員・サポーター
の票があってこそ、菅首相は勝ち抜くことが出来た。むろん、党内が割れたことで相当
な禍根を残したのは言うまでも無い。支持を得ようと小沢詣でをする候補者もおり、強
制起訴されたことで政治生命が断たれたに見えた小沢氏に復活の気配がある。相変わら
ずではあるが、民主党は小沢氏によって左右される政党となりそうだ。