菅首相は午後6時から会見を開き、正式な辞任を表明した。菅首相は「国民の皆さんに私
からご報告をすることがあります。本日、公債特例法、そして再生可能エネルギー促進法
が、与野党の皆さんの努力によって成立いたしました。これで、第2次補正予算を加え、
私が特に重要視していた、3つの重要案件がすべて成立したことになります。これにより、
以前から申し上げておりましたように、本日をもって、民主党の代表を辞任し、そして、
新代表が選出をされたのちに、総理大臣の職を辞することといたします」と述べた。

 

6月の退陣偽装から早3ヶ月弱。貴重な時間を空費したことは言うまでも無く、遅きに逸
した退陣である。そして、問題なのが民主党の代表選の日程があまりに窮屈で、候補者の
人となりを見ると言うよりも、単なる数合わせの選挙戦になる気配があると言うことだ。
小沢氏はここにきて海江田氏の支持を表明し、鳩山氏もこれに同調した。小鳩連合だけで
民主党の150人程度は押さえたことになり、他の候補に票が散ることは考えれば、代表
選で勝ち抜くのは容易に見えるが、決戦投票に持ち込まれた際に、他の候補に票が集中す
れば小鳩連合だけの票では勝てない。むろん、ポストに釣られた中間派が小鳩連合に付く
ことになるのか、結局のところは数合わせであろう。