共同通信が2、3両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、野田内閣支持率は6
2.8%だった。政党支持率民主党が27.2%で、自民党の23.6%を上回った。
挙党一致を掲げた野田政権への国民の期待が表れた。不支持率は18.1%。民主党
小沢一郎元代表党員資格停止処分を「解除しない方がよい」は77.3%で、「解除
した方がよい」の15.9%を大きく上回った。東日本大震災復興費用を賄うための増
税に「賛成」「どちらかといえば賛成」は58.7%、「反対」「どちらかといえば反
対」は38.3%だったが、社会保障と税の一体改革での「2010年代半ばまでに消
費税率を段階的に10%に引き上げ」に、「賛成」「どちらかといえば賛成」は49.
7%、「反対」「どちらかといえば反対」は47.0%だった。

 

まだ何もしていない内閣をどう評価するのか、この手の世論調査には常に疑問を感じる
わけだが、沈没寸前だった菅政権から一気に支持率は回復した。いわゆるご祝儀相場と
言うものであろう。支持率とはジリジリと下がっていくものであり、その上下に一喜一
憂していては、とてもではないが政権運営など出来はしないのだ。歴史的な政権交代
ら2年が経過し、衆院議員の任期も残すは2年である。約1年ごとに首相の顔が変わり
続ける事態は何とか脱却して欲しいものだが、民主党政権担当能力の無さを露呈した
以上は期待するだけ無駄かもしれない。また、参院では過半数を取れていない状況には
変わりが無く、野党と如何に組んでいけるかも注目である。菅首相のように思い付きの
行動を繰り返せば、誰も付いてこないのだから。