民主党前原誠司政調会長は24日、東日本大震災の本格的復興に向けた平成23年度
第3次補正予算案について「来週早々にも党としての考え方、素案をまとめ、野党との
協議に臨みたい」と述べ、速やかに野党に協議を呼びかける意向を示した。視察先の盛
岡市内で記者団に答えた。前原氏は「大事なポイントは与野党協議で、要望にどう応え
るのか、折りあいにどれだけ時間がかかるかだ」と指摘し、野党との事前協議を重視す
る考え。3次補正については「どの程度被災地の要望などを上積みするのか、今は最終
段階だ」と強調、政府原案の歳出規模約11兆円より上積みを目指す。

 

本格的な復興財源となる第3次補正予算案の素案がようやく出来るようだ。気が付けば
震災の発生から半年が経ったものの、今なお余震は続いており、さらには台風が列島を
襲い、被災者をさらに苦しめている。この状況を解決するには、相応の時間は必要なの
だろうが、いかにも政治の動きが悪い。悪過ぎると言っても良いだろう。素案が出来て
も野党との協議で時間も取られるであろうし、多くの修正が入ることだろう。そうこう
しているうちに冬がやってきてしまうのではないか。福島第一原発の事故は収束の兆し
が見えてこない中、原発の再稼働問題が横たわる。野田政権にとって、第3次補正予算
案を迅速に成立出来るかが、今後の政権運営のカギとなるだろう。