玄葉光一郎外相は24日午前、ニューヨーク市内のホテルで韓国の金星煥外交通商相と
会談した。金氏は、旧日本軍の元従軍慰安婦の賠償請求権を確認するための政府間協議
を提案。玄葉氏は、1965年の日韓基本条約を挙げ「請求権問題は完全かつ最終的に
解決済みだ」と拒否した上で、「この問題が日韓関係全体に悪影響を及ぼさないように
すべきだ」と冷静な対応を求めた。金氏はまた、日本統治時代に朝鮮半島から日本に持
ち込まれた古文書などの扱いに関する日韓図書協定が先に発効したことを踏まえ、「適
切な時期に引き渡してほしい」と要請。玄葉氏は「韓国側の意向を尊重しながら引き渡
したい」と述べた。時期について、日本側は年内を検討している。

 

財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定

 

・両締約国は、両締約国及びその国民(法人含む)の財産、権利及び利益並びに両締約
国及びその国民の間の請求権に関する問題が、完全かつ最終的に解決されたこととなる
ことを確認する(個別請求権の問題解決)。
・一方の締約国及びその国民の財産、権利及び利益において、一方の締約国及びその国
民の他方の締約国及びその国民に対するすべての請求権であって1945年8月15日
以前に生じた事由に基づくものに関しては、いかなる主張もすることができないものと
する(相手国家に対する個別請求権の放棄)。

 

完全に解決されたものを、今こうして蒸し返してくるのは任期も少なくなり、反日と言
うカンフル剤が必要な韓国内の事情であろう。いつものことと聞き流しておけば良いだ
ろう。請求権問題はそもそも「問題」ではない。耳を貸す必要はないのだ。