自民党石破茂政調会長は16日、党本部での熊本県連の会合で講演し、消費税
引き上げや環太平洋戦略的経済連携協定交渉参加の是非を争点に、来年に衆院解散
・総選挙が実施されるとの見方を示した。「(再来年の)任期満了選挙は衆参同時
になるうえ、東京都議会選挙もあり各党ともにしんどい。普通に考えれば来年だ。
消費税増税とTPPはシンボリックで、自民党としてどうするかが問われている」
と述べた。

 

民主党は国民の圧倒的な支持を集め、政権交代を実現したわけだが、あの熱狂はい
ったい何だったのかと思うほど、民主党の支持は激減した。自民党を引きずり降ろ
せば何かが変わる、そんな根拠の無い思いが今の民主党政権を作ってしまったと言
えるだろう。鳩山政権、菅政権があっけなく崩壊し、彼らが批判し続けてきた政権
のたらい回しをしているのは、これ以上無い皮肉であろう。野田政権は消費税の引
き上げを打ち出し、いよいよ勝負に出てきた感もあるが、自民党もTPPの参加を
めぐっては迷走している感がある。既成政党への信頼が凋落する中で、果たして次
衆院選は如何なる結果となるのであろうか。