公明党が野田政権と距離を置く姿勢を強めつつある。19日の党全国県代表協議会で
は、次期衆院選への準備を加速させる方針を確認した。同党は一時、衆院選挙制度改
革の実現などを念頭に、民主党に接近する動きも見せていたが、ここにきて野田政権
の政策実行力や政権担当能力に疑念を持つ声が増えている。都内で開かれた協議会に
は、党の都道府県本部代表のほか、小選挙区の公認候補に決まった太田昭宏前代表ら
8人も出席。山口代表は「衆院の任期は半ばを過ぎ、常在戦場の構えで臨まねばなら
ない。私も先頭に立って戦う」と決意を語り、決起集会の様相を見せた。公明党の衆
院選候補者の公認はこれまで、衆院解散・総選挙の時期が固まった時点で決定するこ
とが多かった。衆院議員の任期を2年近く残しての今回の対応について、党幹部は「
早期の衆院解散を目指す決意の表れだ」と語る。

 

自公政権政権交代と言う風の前に脆くも崩れ去った後、自民党公明党は野党とし
て時には協力し、時には反目してきたわけだが、その公明党民主党との対決姿勢を
固めたようだ。菅政権が参院選で敗北した際、そのキャスチングボードを握ったはず
公明党は敢えて動かず、その崩壊を待っていたように見える。野田首相が大連立を
打ち出しても、民主党に接近すること無く待ちの姿勢は崩さなかった。おそらく民主
党が支持を失ったと判断し、ここで接近することは公明党のためにならないと判断し
た結果であろう。与党に返り咲くには民主党と組んではまずい、それなら待った方が
得と考えるのは必然である。野田首相は消費税の引き上げ法案を来年には出すとして
おり、これを争点に衆院解散総選挙となることだろう。ここで解散をしなくても、次
の年には衆院議員の任期が切れる。衆参ダブル選になるのは間違い無く、どちらでき
ても対応出来る体制を構築するのではないか。最強の集票マシン・創価学会なら難し
い仕事ではないだろう。