民主党輿石東幹事長は21日の記者会見で、2009年衆院選マニフェストで中止
と明記された八ツ場ダム(群馬県長野原町)に関し、国土交通省関東地方整備局が建
設を最も有利とする対応方針案を示したことについて「国交省の一つの見解として、
前田武志国交相を中心にそういう結論を出したということになる。それに対し、党が
一つ一つ異議を唱える話でない」と述べ、容認する姿勢を示した。

 

思えば民主党の掲げたマニフェストとはいったい何だったのだろうか。ほとんどが夢
物語で終わったように思うが、それらの総括がきちんとなされたとは誰も思っていな
いだろう。看板政策であったはずの子ども手当は来年度から児童手当となり、高速道
路の無料化も実験段階で終了に追い込まれている。そして、無駄遣いの象徴とされた
八ッ場ダムの建設中止については、何と建設容認に転じる流れが出来つつあるようだ。
いったい、この2年間は何だったのかと言いたくもなるが、それさえも彼らは反省す
ることは無いのではないか。度し難い政党である。