自民党石原伸晃幹事長は22日、福岡市内で講演し、消費増税準備法案への対応に
ついて「野田佳彦首相と谷垣禎一自民党総裁山口那津男公明党代表の3人で話し合
い、法案を通して選挙ということもあるかもしれない」と述べ、自公両党の法案成立
への協力と引き換えに、首相に衆院解散を約束させる「話し合い解散」の可能性に言
及した。石原氏は想定される解散時期として、同法案提出時、来年の通常国会会期末、
来年9月の民主党代表選後の3パターンを挙げ、「これくらいしか選択肢はないので
はないか」と述べた。

 

自民党にとって民主党を解散に追い込みさえすれば、勝てるとの見込みがあるのだろ
うが、選挙となれば敗北が必至な民主党は意地でも任期中の解散には踏み切らないの
ではないか。しかし、そんな中で野田首相が消費税率の引き上げを打ち出し、早けれ
ば来年にも法案が提出される予定である。法案がすんなりと通るとは思えないが、仮
に通ったとすれば野田首相は信を問うとしている。そもそも前提条件が甘すぎると言
わざるを得ないが、第一、指導力に疑問符がついている野田首相に消費税率の引き上
げなど可能なのだろうか。そして、解散に踏み切ることが出来るのだろうか。そんな
時に話し合い解散と言う可能性が出てくれば、乗っかることも否定は出来ないだろう。