防衛省は25日、南スーダンの国連平和維持活動に司令部要員として派遣する陸上自
衛官2人の見送り行事を開いた。当初、一川保夫防衛相ら政務三役は出席しない予定
だったが、同日付の産経新聞が指摘したこともあり、渡辺周防衛副大臣が急遽出席し
た。渡辺氏は「南スーダンの平和と安定は国際社会にとって喫緊かつ重要なテーマだ。
家族に最大限のケアをすることを約束する。派遣される方々のすべての責任は政治の
側にある。日本の正義を堂々と果たしてほしい」と激励し、送り出した。これに先立
ち、内閣府でも出発式が行われたが、これも予定を一転させて渡辺氏が立ち会った。

 

我が国の国防を担うはずの防衛相が、最もその自覚がないというのは実に皮肉なこと
である。ブータン国王夫妻を迎えての宮中晩餐会より、同僚議員のパーティーを優先
したりと、何かと野田政権の足を引っ張り続ける一川防衛相。日本を管轄するナムギ
ャル駐インド大使らに「ご迷惑をおかけして申し訳なかった」と謝罪したようだが、
そんなことが何になると言うのだろうか。物事のプライオリティすら理解出来ないよ
うな閣僚がいること自体、我が国の恥となる。今回の見送り行事にしても、もともと
政務三役は出席する予定は無かったと報じられている。これが政治主導の姿だとすれ
ば馬鹿馬鹿しい限りだ。南スーダンと言う我が国にとって、ほとんど縁の無いような
国に派遣される自衛官のことを少しでも考えたことがるのか。安全保障の面で、民主
党政権ほど信頼のおけない政権は無いだろう。