民主党内山晃氏は27日夜、野田政権の消費増税方針に反発して離党する意向を明
らかにした。同日は斎藤泰紀氏も離党を表明。中後淳氏も離党の意向を固めた。最終
的に当選1、2回の若手衆院議員ら「10人規模」が行動を共にするとみられる。既
に同党を除籍された松木謙公元農林水産政務官とも連携し、年内の新党旗揚げを目指
す。政府の八ツ場ダム建設再開決定に反発して離党届を提出した中島政希衆院議員に
続いて離党者が出ることで、野田佳彦首相の求心力低下は避けられない。大詰めを迎
えた消費増税論議の行方に影響を与えることも確実で、政権の混迷が深まりそうだ。

 

これが民主党の末路と言うべきだろうか。それとも次の選挙で生き残るために新人議
員が選んだ道なのだろうか。民主党政権は次期衆院選での敗北は必至であり、それに
活路を見出したのが国民新党の亀井代表の新党構想であろう。保守を旗印に小政党を
束ねて中政党くらいにしようという腹積もりのようだが、今回の民主党を離党した議
員は消費税率の引き上げ反対以外に、どういった考えがあるのかはいまいち見えてこ
ない。民主党にいると落選してしまうから、そんな安直な考えで無いことを祈るばか
りである。増税に反対するのは良いが、それで終わってしまっては意味が無い。