民主党に離党届を提出した内山晃元総務政務官ら9人は28日、国会内で記者会見し、
「来年のしかるべき時期に新党を作る。野党として民主党が正しい方向に行くよう是
々非々で対応する」と述べ、年明けの新党結成を目指す考えを正式に表明した。内山
氏は、野田政権が進める消費税増税や環太平洋経済連携協定交渉参加などについて、
「国民と約束したマニフェストをほごにしている」と批判した。一方、新党大地代表
で仮釈放中の鈴木宗男衆院議員は28日、新党「大地・真民主党」の設立を総務相
に届け出た。代表は鈴木氏が務める。

 

沈みゆく民主党と言う船から脱出しようと、選挙基盤の弱い新人議員が離脱を図って
いるように見える。それだけに寄せ集めとの印象は拭えないが、果たしてどれだけの
勢力となるであろうか。参院では過半数割れを起こし、衆院では3分の2を押さえて
いないために、再議決と言う切り札も使えず、野田政権は自力で法案を通すことすら
困難な状況にある。これを打開するため与野党協議に賭けていたようだが、その考え
も破綻した今、野田政権は立ち往生しかねないだろう。真民主党とは笑うしかないが、
本人たちはいたって本気なのがタチが悪い。選挙で生き残るための離党であるのなら、
有権者はそれを見抜くだけのことである。まぁ何にしても民主党の空中分解が始まっ
たようだ。この一年は大きな動きがありそうだ。