民主党輿石東幹事長と樽床伸二幹事長代行は29日、公邸で野田佳彦首相に内山晃
衆院議員ら11人が離党届を出したことについて報告し、本人の意志が固いことを理
由に慰留はせず、党としての処分を来年1月24日の常任幹事会で決めると伝えた。
首相は「きちんと対応してほしい」と指示した。内山氏らの離党届提出について岡田
克也前幹事長は29日の文化放送の番組で「税制調査会に出てきて消費税反対を切々
と訴えたという記憶はない。党内のしかるべきところで発言していない」と批判した。

 

民主党は消費税率の引き上げなどマニフェストでは一切謳っていなかったことを忘れ
たのであろうか。財源は無駄の削減で出てくると言いながらも、結局は増税ありきで
動いていることに反発する民主党の議員も多いことだろう。詐欺フェストと揶揄され
るのも無理は無く、八ッ場ダムに見てとれるように、言うだけ言ってきちんと政策が
実行されないのは大いに問題であろう。今のままでは民主党も離党した議員も衆院選
では大敗北するはずだ。大義なき離党は有権者の疑念も招くだけでなく、政党として
も支援が難しいのだ。切った転んだの怪我の治療は出来ても、それ以外となると非常
に厳しい支援となることであろう。