阪神大震災から17年を迎えた17日、市民団体などが主催する「阪神淡路大震災
・17のつどい」が神戸市中央区で開かれた。約5000人が早朝から参列。今年は
東日本大震災で大きな被害を受けた東北3県の被災者も招待された。二つの震災の犠
牲者を追悼し、防災への思いを新たにした。午前5時、「1・17」の形に並べられ
た竹灯籠に火がともされ、参列者の顔を暖かい光が照らした。地震発生時刻の5時4
6分に全員で黙とう。矢田立郎神戸市長は「震災を経験した神戸だからできる、東北
の被災地との『絆』を深める支援を」と呼び掛けた。

 

阪神大震災から17年。我が国はその間も大きな地震に襲われ続け、昨年は未曽有の
被害をもたらした東日本大震災が起きた。今後も東海地震や南海地震、さらには首都
直下型の地震が近い将来発生するとされており、常に地震のことを考え続けていかね
ばならないのだ。東日本大震災によって、原発事故と言ういつ解決するか分からない
ような甚大な事故が起き、原発とどう付き合っていくかも大きな課題として残った。
資源の無い我が国が化石燃料に頼らない発電手段として、原発に活路を見出したこと
までは否定出来ない。しかし、地震のリスクを考えた際にどうなるのか。代替手段は
構築出来るのか。そう言ったことを主導していくはずの政治は停滞している今、結局
は日本人自ら考える必要がありそうだ。