橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」が、次期衆院選の公約となる「維新版・船中
八策」の策定過程で、政策の一つとして「参院の廃止」についても検討していること
が10日、維新関係者への取材で分かった。参院の形骸化が指摘される中、世論など
を見極めながら盛り込むかどうかを判断するとみられる。維新内部には、参院につい
て、衆院と異なり解散がないことで中長期的な課題に取り組めるという本来の理念が
失われているとの見方がある。衆院と同様に政党色が強まることで、ねじれ国会が生
まれることにもつながっている。一方、橋下市長は10日、船中八策の中に環太平洋
戦略的経済連携協定交渉への参加を盛り込む方針を明らかにするとともに、外交・安
全保障では日米同盟を基軸とする考えも示した。

 

橋下氏の率いる「大阪維新の会」の政権公約が姿を現してきたようだ。地域政党が中
央に進出する構図がどこまで進むのか。いわゆる石原新党が首都圏に大きな影響を与
えることが予想され、関西圏の大阪維新の会と連携も十分に有り得るだろう。3月に
開講する「維新政治塾」への応募が締め切りまでに2750人を超えたらしいが、塾
生の中からも次期衆院選の候補者が出てくるのではないか。もちろん維新の会と言う
名前を借りたいとの目論見があるのかもしれないが、一つのうねりとなって既成政党
を巻き込んでいくだろう。自民党民主党では勝てないので、維新の会や石原新党
移籍する動きが出てくれば、いよいよ政界再編が始まる。その時に誰が中心にいるの
かによって、我が国の将来は変わっていくことであろう。