自民党石原伸晃幹事長は11日、テレビ東京の番組で、父親の石原慎太郎東京都知
事を党首とする新党構想について「いろいろな党の人をつまみ食いして集め、考え方
もバラバラのままで進むようだ。シングルイシューならまとまるが、政党は難しい」
と述べ、実現性に否定的な見方を改めて示した。また、慎太郎氏と橋下徹大阪市長
大村秀章愛知県知事が連携を模索する動きについては「東京一極集中の分散や、中央
集権システムを改めるのは日本のためにいい」と評価しつつも、「都知事だからそれ
ができるのであり、ものが決まらないに降り立ったとき、果たしてものが進むのか」
と述べ、慎太郎氏の国政復帰の可能性は低いとの見通しを示した。

 

未だに待望論のある石原新党だが、果たして本当に実現するのであろうか。石原都知
事の長男の伸晃氏にとって、身内と戦うこととなるのは苦しい限りだろう。民主党
支持が落ちても自民党がその受け皿となっていない現状に、大阪維新の会石原新党
と言った地域政党の存在は決して無視出来ない。組織票では無く、無党派層を取り込
んでの選挙は既成政党には真似が出来ないからだ。だが、勢いだけでは我が国のため
には決してならない。既成政党を否定することが、新たな政治ではないのだ。橋下氏
の勢いに民主党さえ秋波を送る中、敢えてその勢いに一石を投じるような、そんな考
え方が出てくるのが理想ではなかろうか。